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【試乗】新型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン|乗り心地、積載性ともにゆとりを感じさせるディーゼルモデル

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【試乗】新型メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン|乗り心地、積載性ともにゆとりを感じさせるディーゼルモデル

試乗モデルはディーゼルのマイルドハイブリッド

早いものでCクラスが登場して30年目を迎える。小さなベンツと揶揄されながらも人気があったセダン、190シリーズの後継車として生まれ、FRモデルのエントリークラスとして高い人気を誇っている。

当時、セダンの5気筒ディーゼル C250 ディーゼルというモデルで東京~岩手・平泉往復を無給油で走ったことがある。それだけ燃費の良い自然吸気のツインカムディーゼルユニットであった。

そんな思い出深いCクラスの、最新ステーションワゴンを試乗する機会に恵まれたので紹介したい。

Cクラスは、3代目ぐらいまで伝統的な細かい編み目のグリルの仕様も見かけたが、4代目から往年のSLクラスに使われたスポーティーなグリルが主流になり、デザインもFRエントリーモデルではあるが重厚感と貫録を持ち合わせたデザインとなった。当然、中古車の人気もある。

そして5代目となり、低重心のデザインとメルセデスの新たなデザインアーキテクチャーにより、Eクラスまでのヒエラルキーを最小限に意図した装いとなった。

今回試乗したのは、5代目Cクラスワゴン 220 dアバンギャルド AMGライン。パワープラントはOM654型という2Lツインカムのディーゼルターボであり、IGSというインテグレーテッドスタータージェネレーターが装着されている。

これは、クランクシャフトとモーターとの損失が最小限に抑えられたマイルドハイブリッドである。

馬力は200馬力を3600回転で発生させるが、この馬力よりも大きな加速感を体感できるのはトルクである。そのトルクはおよそ45kg・mで1800回転から発生して、フラットに2800回転まで持続する。

数字と出力特性を見る限り期待感が高まる。

セダンより落ち着きある印象の走り

ホールド性の高いシートとがっちりとしたコックピットのデザインは、程良いタイト感が安心感を与えてくれる。

エンジンのかかり具合は驚くほど俊敏でスムーズだ。エンジン始動時の振動はほぼ皆無で素晴らしい。

モーターとエンジンのシナジー効果で懐の深いトルク感を味わえ、9速ATは歯切れよくスムーズなシフトを演じる。

加速中もリアにかかるトラクションは、セダンよりも十分にかかっている印象だ。かといってフロントのコンタクトが希薄になるかというと、そんなことはない。前後配分がセダンよりも良い雰囲気だ。

一般道での乗り心地もとてもいい。ガソリンモデルのセダンよりもリアの動きがスムーズな印象があり、ドライビングフィールはステーションワゴンの方が落ち着きある印象だ。

220dのこのモデルの最良の部分は、静粛性と同時にパフォーマンスが高いことである。軽く踏み込めば、どこからでもストレスのない加速を味わえる。しかも、常用回転領域でのパワーバンドで最大トルクを安定させているために、加速は十分すぎるほどだ。

走り出し時の過給圧が十分でない領域でモーターが後押しして、不安定なトルク特性を補いフラットな特性へと誘う。

スムーズなドライビングはゆとりある運転となって疲れにくく、そして同乗者へも優しい。

開口部が広いステーションワゴンであるが、剛性を高めてなおかつ静粛性も高められた。これだけのドライバビリティと快適性は、たとえ荷物を積んだとしてもストレスにはならないに違いない。

実用性とホスピタリティを持ち合わせた、メルセデスらしさを感じられるモデルと言えよう。

メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(現行型)の中古車を見てみる▼検索条件メルセデス・ベンツ Cクラスワゴン(現行型) × 全国文/松本英雄、写真/尾形和美【試乗車 諸元・スペック表】●C220 d アバンギャルド AMGライン (ISG搭載モデル) ディーゼルターボ型式3CA-206204C最小回転半径5.2m駆動方式FR全長×全幅×全高4.79m×1.82m×1.46mドア数5ホイールベース2.87mミッション9AT前トレッド/後トレッド1.59m/1.58mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS△車両重量1820kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置コラム最低地上高0.11mマニュアルモード◯  標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッド掲載コメント-型式3CA-206204C駆動方式FRドア数5ミッション9ATAI-SHIFT-4WS△標準色ポーラーホワイトオプション色オブシディアンブラック、グラファイトグレー、モハーベシルバー、カバンサイトブルー、ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、セレナイトグレー、オパリスホワイト、ヒヤシンスレッドシート列数2乗車定員5名ミッション位置コラムマニュアルモード◯最小回転半径5.2m全長×全幅×全高4.79m×1.82m×1.46mホイールベース2.87m前トレッド/後トレッド1.59m/1.58m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1820kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.11m掲載用コメント-エンジン型式OM654M環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料軽油過給器ターボ燃料タンク容量66リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)19.7km/L総排気量1993cc燃費(WLTCモード)18.2km/L└市街地:13.9km/L└郊外:18.3km/L└高速:20.9km/L燃費基準達成-最高出力200ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm440(44.9)/2800エンジン型式OM654M種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1993cc最高出力200ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm440(44.9)/2800環境対策エンジン-使用燃料軽油燃料タンク容量66リットル燃費(JC08モード)19.7km/L燃費(WLTCモード)18.2km/L└市街地:13.9km/L└郊外: 18.3km/L└高速: 20.9km/L燃費基準達成-

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みんなのコメント

6件
  • 早く半導体問題解決しないかなぁ…。
    装備が落ち過ぎててこのままだと新型に乗り替えられない。
  • 残念ながら今のCクラスは価格と内容がマッチしていない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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